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金振り加工

部屋中至るところに浮遊した金粉はとても取りきれないが、とりあえず大変な「振り金」作業を終え、部屋の掃除と後片付けも終えた。3人で延べ10時間以上もかかってしまった。戦い済んで日が暮れた…そんな感じだ。

「振り金」なる古典的な加工に至った経緯を話せば、そもそも賞状のマーク部分に「金の箔押し」と言われ見積もりし、請負った仲間内の仕事だった。
まず電話でこの話がきた。上質紙やケント紙に金刷りしても赤茶けた色にしかならないことは印刷業者ならば皆知っているが、「この程度で如何…!?」とオフセットで金刷りして、お客に見せたそうだ。しかし「見本と違う!同じものにして欲しい」とダメ出しされたとのこと。そこで同業者は賞状のメーカーに「金の箔押し」すればいくらかかるか聞いたら5万円と言われたので、念のため、当社に相見積を依頼してきた。
後日、賞状用紙と併せてテスト刷りと見本原稿が届いたが、見てびっくり!見本原稿は「振り金」だった!ベタと70%、30%の網点がある柄……これでは箔押しは無理だ。しかし、今さらキャンセルもできない、やるしかないが……。

「振り金」作業に先だって、当社の「金刷」と比較するために、相当細かい金粉を使った混合インキを作り刷ってみた。ビヒクルと金粉の割合は大体4対1にした。結果はキラキラ感が出ていてかなり良い!賞状の鳳凰柄の金色と同程度に光っている。
だが、「振り金」のキラキラ感には及ばない。しかも「同じもの」との要望がある以上は「金刷」で済ますことはできない。
斯くして何十年振りに「振り金」に挑むことになった。(2017.11.24Y)

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