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手漉き和紙に印刷

印刷の難易度高く、恐らく色々な所で断られたであろう手漉き和紙を印刷する事になりました。毎年1回の定期物なのですが、前回の見本は何とオフセットで印刷されており、大変時間のかかる作業だったであろうと少し感心してしまいました。

 

印刷枚数は5,000枚なのでダンボール2箱分満杯状態です。正直数を見るだけで少し疲れました。しかも、表1色、裏2色ですので、5,000×3=15,000通しです。こうなると逆に覚悟が決まり、印刷に取り掛かりました。

 

印字テストを事前にしていたのですが、実際の和紙の状態が印刷適正とは程遠く、納得できる結果にならなかったので急遽プラテンで印刷することに

 

和紙の厚さ0.4mm~1.3mmの幅があり、紙剥け、紙クセ、寸法のばらつき、紙形のムラ、紙粉、糊ムラ、紙表面の傷・・・と個体差も非常に大きく給紙も安定しずらいので、手差しの様な形で印刷しました。時間はかかるけど、やっぱりプラテンで印刷すると綺麗です。

 

紙の状態を撮影してみました。これだけでも相当の紙クセが分かりますね。

 

 

紙粉の飛び散りがひどいです。プラテンのように仕組みが簡単な機械はまだましですが、これを軽オフみたいな印刷機で刷るのは機械の寿命が縮まりそうで怖いですね。

最初は一人で印刷していたのですが、最終的には2人で手差し役と印刷機を動かす役に分かれて印刷しました。時間的には1週間くらいでしょうか、もっと給紙を上手くできるような気がしたので、今度印刷する時は効率良く印刷したいものです。

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